サステナビリティ
~豊島ゆたかなふるさとプロジェクトに参加~
※リンク先の動画は特定非営利活動法人瀬戸内オリーブ基金の許可を得て転載しているのであり、著作権をはじめとする全ての権利は瀬戸内オリーブ基金に帰属します。
1990年、瀬戸内海にある香川県の豊島(てしま)で国内最大級といわれる産業廃棄物の不法投棄事件が発覚。
不法投棄は1970年代後半から15年以上にわたり、国立公園にも指定された「豊かな自然に恵まれた島」が「ゴミの島」と化してしまいました。
不法投棄された廃棄物の多くが使用済み自動車の破砕くず(シュレッダーダスト)であり、自動車リサイクルに関わるNGPとは切っても切り離せないものでした。
2003年から廃棄物の撤去がはじまり、撤去完了は2017年3月、廃棄物の量は91万トン以上、処理費総額は700億円以上にのぼりました。
2018年には取り残しの廃棄物610トンが新たに見つかり、再調査と撤去が完了したのは2019年7月です。
地下水の浄化についても、2021年度には水質が「排水基準」に到達し、地下水が瀬戸内海に流れ出すのを防ぐために設置されていた遮水壁も2022年3月には撤去が完了。今現在、自然の浄化力による「環境基準」への到達を目指しています。
2023年3月31日に「特定産業廃棄物に起因する支障の除去等に関する特別措置法(産廃特措法/不法投棄事件に関する国の財政支援措置を規定した法律)」の期限を迎えましたが、地下水の「環境基準」への到達にはさらに10年以上かかると推計されています。
NGPは自動車リサイクルに関わる事業者として、自動車の破砕くずで汚染されてしまった島の環境再生に積極的に携わる責務があると考え、2019年より豊島ゆたかなふるさとプロジェクトに参加し、豊島の環境保全・再生活動に取り組んでいます。
※1「排水基準」:工場排水を川や海に流してもよいとされる基準
※2「環境基準」:人の健康を保護し、生活環境を保全するうえで維持することが望ましいとされる基準
NGPの環境保全・再生活動は産業廃棄物不法投棄現場の近くで実施しています。