お知らせinformation

「第12回 NGP香川県豊島 環境保全・再生活動」を行いました
~岡山大学との第3回目の産学連携による植生回復活動~

2023年2月1日

NGP協同組合では、2023年1月31・2月1日の2日間、香川県豊島にて環境保全・再生活動を行いました。
第12回目となる今回は、前回に引続き第3回目の岡山大学大学院環境生命科学研究科の嶋教授が研究している豊島植生回復活動に産学連携で活動を行いました。
また、前回と同様に新型コロナウイルス感染防止の観点から、事前に抗原検査を行い、豊島への定期船は使用せず、チャーター船を利用するなど、可能な限り豊島住民と接触をしないよう配慮することに重きを置き、ボランティア活動を実施しました。

活動場所の位置図

●NGPの今回の活動について
今回の作業は、昨年9月に行った活動(※1)の続きでもある、岡山大学が豊島の植生回復研究をしている区画のイノシシ対策を行いました。
研究区画の周りに設置しているイノシシ対策のネットが老朽化しており、そのまま放置するとイノシシに研究区域が荒らされる恐れがあったため、老朽化したネットを撤去して新たに金属製のワイヤーメッシュの柵を設置するとともに、研究対象となる環境再生のために植栽した植物の成長を阻害する枯れ松や、雑草の除去作業も行いました。

嶋教授より作業説明を受ける

嶋教授より作業説明を受ける

ワイヤーメッシュ設置作業の様子

ワイヤーメッシュ設置作業の様子

【ワイヤーメッシュ設置場所】作業前

【ワイヤーメッシュ設置場所】
作業前

【ワイヤーメッシュ設置場所】作業後

【ワイヤーメッシュ設置場所】
作業後

枯れ松の除去作業の様子

枯れ松の除去作業の様子

雑草の除去作業の様子01

雑草の除去作業の様子

雑草や枝を運び出す様子02

雑草や枝を運び出す様子

【枯れ松・雑草の除去作業】作業後

【枯れ松・雑草の除去作業】
作業後

また、2月末に予定されている豊島小中学校によるツツジの植樹式(※2)の事前準備として、土を運び入れる作業を行いました。この土は、岡山大学が豊島の植生回復を行うために研究をしている区画の土で、学生の研究が一区切りついたことから、ツツジの植樹で再利用することになりました。土壌改良材や施肥された豊かな土であることから、豊島の子どもたちが植樹するツツジの根付きをよくすることが期待されます。

土留めの囲いの撤去の様子

土留めの囲いの撤去の様子

土を運び出す様子

土を運び出す様子

土を運び出す様子

土を運び出す様子

土を運び出す様子

土を運び出す様子

土の移動後に整地を行う様子

土の移動後に整地を行う様子

作業前

作業前

土留めの囲いの撤去後

土留めの囲いの撤去後

整地後

整地後

今回は冬場で寒い中での厳しい作業となりましたが、一度壊れてしまった自然を元の状態に戻すには長い時間と、人手が必要であることを活動を通じて知り、継続的に活動を続けていくことが重要であるという考えから、NGPは今後も瀬戸内オリーブ基金(※3)と協力して、「豊島事件」(※4)の悲劇を二度と繰り返さないために環境保全・再生活動に取り組んでまいります。

NGPボランティアと瀬戸内オリーブ基金の皆さん

NGPボランティアと瀬戸内オリーブ基金の皆さん

※1 岡山大学が調査・研究を行っている活動及び場所について(https://www.ngp.gr.jp/topics/topics_80.php

※2 植生回復活動の一環として、豊島小・中学校と共同で、コバノミツバツツジの種から育成した苗木を不法投棄現場に植樹して育てる活動を行っており、2021年にはNGPも参加し、豊島小・中学校、岡山大学、瀬戸内オリーブ基金と共同で植樹式を行った。(https://www.ngp.gr.jp/topics/topics_71.php

※3 「瀬戸内オリーブ基金」 自動車リサイクル制定の契機ともなった不法投棄事件が起こった香川県豊島の環境保全・再生活動に取り組むNPO法人(http://www.olive-foundation.org/

※4 「豊島事件」 1970年代後半から1990年にかけて、約90万トンの産業廃棄物が香川県豊島に不法投棄された、国内では戦後最大級といわれる不法投棄事件。不法投棄された産業廃棄物の中で、使用済自動車から発生するシュレッダーダストが最も多く、自動車リサイクル法制定のきっかけの1つとなった。

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