香川県豊島にて豊島小中学校、岡山大学とツツジの植樹式を実施
2022年3月2日
NGP協同組合では、2022年2月28日、香川県豊島において、豊島小中学校、岡山大学土壌環境管理学研究室、瀬戸内オリーブ基金※1と共同でツツジの植樹式を実施しました。
かつての豊島には、多くのツツジが自生していましたが、不法投棄によってその多くが失われました。
岡山大学は、オリーブ基金の「豊島・ゆたかなふるさとプロジェクト(国立公園原状回復事業)」のなかで、不法投棄現場の植生の回復活動を行っており、ツツジの育苗・植栽活動もその一環として、2017年より毎年行われているもので、今回で5回目となります。
NGPも、岡山大学と同様に「豊島・ゆたかなふるさとプロジェクト」に参加していることから、今回初めてツツジの植樹式に参加となりました。
植樹場所(植樹前)
植樹前の苗木
植樹式では、岡山大学の学生がクイズを交えて説明を行った後、同大学の学生と嶋一徹教授のレクチャーを受けながら、豊島小中学校の児童・生徒とNGPの本部職員が一緒に「コバノミツバツツジ」の苗木約40本の植樹と水やりを行いました。
岡山大学の学生による説明
クイズに取り組む子どもたち
苗木を受け取った子どもたち
子どもたちは和気あいあいと楽しそうに取り組んでおり、参加した子どもたちからは、
「ツツジが大きく育って欲しい」
「元の豊島に戻って欲しい」
といった声が聞かれました。
植樹の様子
水やりの様子
植樹場所(植樹後)
NGPにとっても、豊島の子どもたちと交流しながら植生回復に貢献する意義深い機会となりました。
植樹後の苗木
記念プレート設置
詳しくはこちら(https://www.ngp.gr.jp/sdgs/teshima-project.php)
植樹されたツツジにはイノシシ除けのフェンスが設置され、今後は、オリーブ基金より小中学生に、植樹したツツジの世話をお願いするセレモニーが5月中旬に実施される予定です。
NGPでは、今後もオリーブ基金と協力して、「豊島事件」※2の悲劇を二度と繰り返さないために環境保全・再生活動に取り組んでまいります。
※1「瀬戸内オリーブ基金」
自動車リサイクル制定の契機ともなった不法投棄事件が起こった香川県豊島の環境保全・再生活動に取り組むNPO法人(http://www.olive-foundation.org/)
※2「豊島事件」
1970年代後半から1990年にかけて、約90万トンの産業廃棄物が香川県豊島に不法投棄された、国内では戦後最大級といわれる不法投棄事件。不法投棄された産業廃棄物の中で、使用済自動車から発生するシュレッダーダストが最も多く、自動車リサイクル法制定のきっかけの1つとなった。