NGP協同組合 九州支部 SDGsの一環として香川県豊島訪問
2022年5月13日
NGP協同組合の九州支部は、支部のSDGs活動の一環として、合計15名(15社)が香川県豊島を訪問しました。
今回、NGP九州支部の今期支部活動としてSDGsの推進を掲げており、自動車リサイクル事業者としてSDGsを掲げるのであれば、自動車リサイクル法制定の契機となり、自らの事業と切っても切り離すことのできない「豊島事件(※1)」を現場で見聞きし、NGP協同組合全体で取り組んでいる活動(※2)の意義を現場で見ることにより、各社の今後のSDGs活動につなげていきたいとの想いで今回の訪問に至りました。
島に着いてからは、廃棄物対策豊島住民会議事務局長の安岐正三氏より、座学にて豊島事件の歴史と不法投棄現場の現況について写真を交え学ぶと共に、NGP事務局より「NGPがなぜ豊島で活動をしているのか」、今までの活動と意義、今後の豊島環境保全・再生活動に対しての決意について想いを再共有しました。
その後は実際に不法投棄現場と「豊島こころの資料館」の見学を行い、安岐氏より当時の住民たちの壮絶な闘争の歴史、熱い思いを聞き、参加者たちは一様に聞き入っていました。
九州支部支部長の猪口秀毅氏は「長い年月がたってもまだ終わらない現状に驚きを隠せません。豊島でのNGPの活動の意義を知ることができ、今後支部でも持続可能な社会の実現に向けて活動を活性化させていきたい」と、2030年までのSDGsの達成向けて決意を語りました。
※1
1970年代後半から1990年にかけて、約90万トンの産業廃棄物が香川県豊島に不法投棄された、国内では戦後最大級といわれる不法投棄事件。不法投棄された産業廃棄物の中で、使用済自動車から発生するシュレッダーダストが最も多く、自動車リサイクル法制定のきっかけの1つとなった。
※2
香川県豊島は、豊島事件で破壊された自然を再生させる活動が現在でも道半ばであることから、NGP協同組合は自動車リサイクル事業者として、組織全体で不法投棄現場を国立公園にふさわしい姿へ原状回復するための活動を行っています。
(詳しくはコチラ→https://www.ngp.gr.jp/sdgs/)