NGP協同組合が「第17回LCA日本フォーラム表彰」にて
「経済産業省 産業技術環境局長賞」を受賞し表彰されました
2021年3月1日
NGP協同組合は、LCA日本フォーラムが主催する令和2年度「第17回LCA日本フォーラム表彰」において、最高賞である「経済産業省 産業技術環境局長賞」を受賞し、2月25日(木)に表彰式と記念講演が行われました。
受賞に関する詳細はこちら(https://www.ngp.gr.jp/press/p_info/55.php)
表彰式では、佐藤理事長が「明治大学、富山県立大学との産学共同研究により自動車リサイクル部品のCO2削減効果の定量化に成功したことと、研究成果を活用してリサイクル部品の普及・啓発に取り組んでいることを評価していただいた」と受賞の喜びを語りました。 また、研究成果とSDGsを紐づけた「NGP SDGsモデル」を策定したことに言及し、「部品の調査点数をさらに増やし、SDGsの目標達成に寄与していきたい」と今後の決意を述べました。
今回の受賞にあたり、成田 暢彦LCA日本フォーラム表彰選考WG委員長から主に以下の点について講評をいただきました。
- 自動車のリサイクル部品の活用に関する性能および環境貢献度の定量的評価を詳細かつ継続的に実施している点は高く評価できる。また大学との共同研究を通じて LCA 評価の継続的改善に取り組んでいると同時に,それらの成果を国内外の学会にも継続的に発表している。
さらに展示会出典やホームページを利用した情報公開などで自動車におけるリサイクル部品活用の社会認知度を大いに高めていると評価できる。 - 大学との共同研究による現場ベースの検討を行っている。網羅的に部品の LCA を実施し、それをベースに推定式を作成し、汎用性を確保している点 は普及に貢献している。
- 地道なデータ収集により正確な LCA 評価を試みていることは大いに評価できる。リサイクル部品の販売に環境貢献度として LCA 結果を利用し、事業展開している。
記念講演では、産学共同研究会座長の藤田光伸技術顧問がLCA を用いた自動車リサイクル部品のCO2 削減効果の定量化と実用化~産学連携による研究と研究成果を活用した普及・啓発~」と題した講演を行いました。
講演の最後には、「時代も車も目まぐるしく変化する中で、部品の調査対象をさらに増やして研究を継続し、将来的には製造から廃棄に至るまでLCA を用いて評価し、リサイクル事業者の環境貢献度を示していきたいと考えています。また、研究成果やそれを活用したSDGs への取組みによって、さらなる波及効果を生み出すことを目指し、引き続き持続可能な循環型社会の実現に貢献していきます。」と、今後の研究の方向性や想いについて述べました。
表彰状の授与を受ける佐藤理事長
受賞者挨拶を述べる佐藤理事長
藤田技術顧問による記念講演
表彰状と記念盾