NGP 協同組合では、2025 年1 月30 日・31 日の2 日間、香川県豊島にて環境保全・再生活動を行いました。第17 回目となる今回は、前回に続き「岡山大学大学院環境生命科学研究科の嶋教授との産学連携による豊島植生回復活動」(※1)と、「オリーブ植樹地へのイノシシ除け設置」を主な活動として行いました。
今回は、組合員と本部職員の合計11 名が参加しました。
「第17回 NGP香川県豊島 環境保全・再生活動」を行いました~岡山大学との第8回目の産学連携による植生回復活動~
2025年2月5日
●岡山大学との産学連携による植生回復活動
今回は、産業廃棄物不法投棄現場を見渡すことができる展望台の整備を行いました。見学に来る方たちが転倒しないように足場の小石を取り除き、不法投棄現場の全体を見渡せるように周りの雑草を除去しました。
作業前
作業後
作業前
作業後
作業前
作業後
また、岡山大学が豊島の植生回復の研究をしている区画で枯れ松の伐採を行いました。放置すると幼虫が発生して植生を荒らしてしまうため、チェーンソーで伐倒して外へ運び出 しました。
枯れ松をチェーンソーで伐倒する嶋教授
嶋教授は、
「展望台を整備して環境教育の場にしたいと考えています。そのためには見学に来た方々が転ばないような足場の整備や、よく見渡すための雑草の除去が必要です。また、豊島の
自然を取り戻すために、枯れ松を伐倒して幼虫の発生を防ぎ、より多くの種が成長することを目指していきます。そのお手伝いをNGP さんにお願いしたい。」と語っており、植生
回復を進めるとともに環境教育の場を作っていければ、との想いで活動を続けています。
●「柚の浜」オリーブ植樹
植樹したオリーブを守るためにイノシシ除けの柵を設置しました。柵の下から潜れないように油圧ショベルで段差を作り、支柱を差し込んでいます。冷たい潮風が吹く中での作業
となりましたが、防寒対策をしっかり整え、作業を終えることができました。
柵を設置する様子
作業前
作業後
豊島で起きた不法投棄事件による環境被害は、まだ完全に回復できていません。(※2)
NGP は今後も瀬戸内オリーブ基金(※3)、岡山大学と協力して、「豊島事件」の悲劇を二度と繰り返さないために環境保全・再生活動と3R の大切さを後世に伝える活動に取り
組んでまいります。
※1 過去の「国立公園原状回復活動(岡山大学との植生回復活動)」についてはこちら
https://www.ngp.gr.jp/sdgs/teshima/recovery_univ.php
※2 「豊島産廃問題の歴史」についてはこちら
https://www.ngp.gr.jp/sdgs/teshima/history.php
※3 「瀬戸内オリーブ基金」
自動車リサイクル制定の契機ともなった不法投棄事件が起こった香川県豊島の環境保全・再生活動に取り組むNPO法人(http://www.olive-foundation.org/)