NGP協同組合は、2024年3月15日にJICA国別研修「インド中級経営幹部(PGPEX-VLM)研修」の参加者「インド工科大学・経営大学院 中級経営幹部コース(PGPEX-VLM)大学院生」:42名(引率教授2名を含む)に対し、自動車リサイクル工場見学会をNGP組合員会社の株式会社マーク・コーポレーション(三重県鈴鹿市)において実施しました。
JICA国別研修「インド中級経営幹部研修」参加者に対して自動車リサイクル工場見学会を実施しました
2024年3月15日
動画で事業概要を学ぶ様
廃車の解体工程を見学する様子
ワイヤーハーネスのリサイクルについて説明を受ける様子
車体がプレス機で圧縮される工程を見学する様子
質疑応答で手を挙げる参加者
質問に答える(株)マーク・コーポレーション松原常務取締役
同研修の前身は、2006年に開催された日印首脳会談で合意された国家プロジェクト"Special Economic Partnership Initiative"の1つとして独立行政法人国際協力機構(JICA)により、2007 年 8 月より開始された「製造業経営幹部育成支援(Visionary Leaders for Manufacturing: VLFM")プロジェクト」のもと、産官学の連携により中級・上級経営幹部育成のために実施されてきた4コースの研修の1つです。
2019年度まで継続実施されてきましたが、コロナ禍での中断を経て、2022年度より後継プログラムとして「中級経営幹部コース(PGPEX-VLM)」がスタート。
実施主体となるインド工科大学・経営大学院及びJICAの依頼を受けて、一般財団法人日本国際協力センター(JICE)が日本研修を実施しています。
急激に経済成長が進んでいる自国インドで環境と人々に配慮した産業振興を目指すとともに、将来的に持続可能な社会の構築に寄与できうるリーダー人材の育成を目的としており、研修の参加者であるインド製造業幹部候補生の皆さんが、日本の自動車業界のリサイクル事業、市場について関心をお持ちとのことから、JICEを通じて依頼があり、このたび工場見学及び意見交換会を実施する運びとなりました。
工場見学会では、SDGsや5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)への取組みや海外展開の展望などを交えながら株式会社マーク・コーポレーションの事業概要を説明した後、実際に自動車リサイクル工程とショールームを見学し、最後に意見交換を行いました。
参加者からは、
「日本ではどのような車が解体されているのか?」
「プレス機で車体をサイコロ状にしていたが、その後はどうなるのか?」
「精緻な解体を行っていたが、プレスする際になぜ全てのゴミを取り除かないのか?」
など多くの質問が寄せられ、関心の高さがうかがえました。
SDGsに積極的に取り組むNGPにとって、開発途上国のこれからの製造業を担う幹部候補生の皆さんに対して、日本の自動車リサイクル技術を発信することができ、とても意義深く、素晴らしい機会となりました。