第19回通常総会開催
~持続可能な社会のため、サーキュラ―エコノミーの実現に向けて~
プレスリリース
2023年10月24日
No.70
弊組合は、NGPグループ創立から37年、協同組合としては20年目を迎えます。
これまで、本総会は新型コロナウイルス感染防止の観点からご来賓の招待を中止するなどの対応をとっていましたが、新型コロナウイルスの5類感染症への移行に伴い、社会活動の正常化に向けた動きが進んだということから4年ぶりに皆様をお招きして総会、懇親会の開催を致しました。
冒頭、挨拶に立った小林信夫理事長は、厳しい事業環境下でありながら、組織活動に協力頂いている組合員に感謝の意を示し、全組合員で困難を乗り越え、今まで以上に強いNGPグループを作り上げていくことを唱えました。
2023年に入り、今年は特に多くの水害が発生しており、6月以降各地で組合員が水害車両の引上げの対応に当たっています。また、東京都では計26日の猛暑日を観測し、年間最多記録を更新。日本全体でも今年の夏の平均気温は平年より1.76℃高く、統計開始以来最高となりました。世界の平均気温についても、過去最高を記録した2019年を大幅に上回り、観測史上最も暑い夏となりました。これらは、気候変動による地球温暖化の影響が大きいと言われています。また、気候変動だけでなく、増大するプラスチックごみや資源の枯渇など、深刻化する社会課題への対応としてサーキュラーエコノミー(循環型経済)が注目されています。
2023年3月に経産省が公表した「成長志向型の資源自律型経済戦略」は、資源需要の拡大や特定国のレアメタル供給集中、廃棄物処理の課題、そしてCO2排出の削減といった現代の問題を背景に、サーキュラーエコノミーへの転換を積極的に進める方針を示しており、この戦略の中で、生産・販売を担当する「動脈産業」と廃棄物の最終処分を行う「静脈産業」の連携を強化し、サーキュラーエコノミーの実現とカーボンニュートラルを一体的に推進させることが提唱されています。サーキュラーエコノミーの実現のためには、廃棄物を生み出さず、製品と原材料を高い価値を保ったまま循環させることがあらゆる企業に求められ、これまで廃棄物として見過ごしてきたものを見直し、循環させていく必要があります。
自動車業界は製品のライフサイクル内での各工程、「開発・製造・販売・使用・再利用、最終処分」の間の連携は、これまで最小限に留まっていました。これからは、これらの課題に対し自動車業界全体で取り組んでいくことが必要不可欠であると考えています。
豊かで美しい地球を子どもたちに残すために、これまでの取り組みをさらに深化させるとともに、NGP 組合員やステークホルダーの皆さまを巻き込みながら活動の幅を広げ、自動車リサイクルを通じて、地球の未来に対して果たすべき社会的な責任を全うするために、サーキュラ―エコノミーを実現していくことは、私たちの使命であると考えております。
創立者である大石一彦氏が掲げた三大信条「お客様第一」の理念に基づき、諸先輩方が作り上げたNGPグループを、より強固なグループに発展させる為に、全組合員が一致団結していくとともに、持続可能な社会のため、今後もリユース部品の利用拡大に取り組んでCO2の排出削減に大きく貢献するとともに、廃棄物の発生抑制や素材の再資源化の推進、環境保全の大切さを子どもたちに伝える活動に取り組み、引き続きカーボンニュートラル、サーキュラーエコノミーの実現に貢献してまいります。
以上
詳細については…NGP総務広報委員会 担当 まで
NGP日本自動車リサイクル事業協同組合
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